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2019年11月13日

【校長ブログ】EdTech(エドテック)を巡る議論

 「学校は良くも悪くも時代の変化に鈍感だ」と言われることがあります。校長として4月に着任して7カ月が過ぎ、ほとんどの先生方の授業を見ました。昨年度、いろいろな会議でご一緒した戸田市教育委員会の 戸賀崎 勤 教育長は「教育現場における“気合、経験、感”の3Kからの脱却」を提唱され、戸田市内の小・中学校において積極的にICTを学校教育に取り入れています。浦和南高校でも確実に授業においても部活動においてもICTの活用の場面が増えています。

 EdTech(エドテック)という言葉が近年注目されています。EdTech(エドテック)は、教育(Education)とテクノロジー(Technology)からなる造語です。

 文部科学省は令和7(2025)年度までに先端技術を活用して“個別最適化された学び”の実現を目指すとしています。経済産業省は「未来の教室とEdTech研究会」を設置し、EdTechの力で子供たち一人ひとりに最適な学びとSTEAMの学び一人ひとりが未来をつくる当事者(チェンジ・メイカー)になることを提言しています。

 STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の各教科での学習を実社会での問題発見・解決にいかしていくための教科横断的な教育ことであり、これからの学びの重要な視点になってきます。

 11月7日の読売新聞朝刊「教育ルネサンス」では、浦和南高校サッカー部の取組が取り上げられました。6月26日の校長ブログでもご紹介しましたが、浦和南高校は、NTTデータ経営研究所を事務局とした49の企業、大学、自治体などで構成される「Sports-Tech&Business Lab」(STBL)というコンソーシアムにおけるテクノロジーによる部活動改革という分科会のプロジェクトに全国の高校で唯一参加しています。昨日も職員室でサッカー部顧問教諭が、高所から撮影したサッカー部の試合動画をパソコンで見ながら試合展開を分析していました。

 授業観察をしていて感じたことは、浦和南高校では授業でプロジェクターを活用している教員が多いことです。ある先生は毎時間、プロジェクターを買い物かごに入れて教室に向かいます。英語や国語で本文を提示して文章構造を解説したり、数学では公式の図解化、地歴公民や理科では映像を活用して臨場感を持たせるなど、あの手この手で工夫しています。かつての黒板とチョークの授業とは大きく変わってきています。学びのスタイルが変化する中で、教育環境の整備は必須です。校長としては、浦和南高校に来年度中にいつでもICTを活用した授業ができるように電子黒板機能が付いた短焦点プロジェクターを各教室に設置する準備を進めています。

 EdTech(エドテック)の時代、ICTを活用して教材の共有化などにより教員の授業準備の時間を短縮することは可能だと思います。また、民間事業者の自学自習用の動画コンテンツを活用して、個別学習に取り組ませることもできるようになりました。授業でも部活動でも、生徒一人ひとりの心に仕掛けるのは教員です。何事も最後は、生徒一人ひとりに“やる気”を呼び起こすのかがポイントです。その仕掛けはICTだけでは難しいように感じます。最後は、教員の“熱い一言”ではないでしょうか。

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