トピックス

2020年04月08日

【校長ブログ】入学式の式辞のはずでした…

校長ブログは、浦和南高校ホームページの「お知らせ」に掲載していましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のためのお知らせが多いため、「トピックス」に移行します。

本来は、本日は入学式の予定でした。新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令され、式典としての入学式は実施せず、入学許可、臨時休業に伴うオンライン学習導入への登録等を行いました。式典としての入学式は実施できませんでしたが、新入生の皆さんのご入学を心よりお祝い申し上げます。祝意を込めて、入学式で式辞とする予定であった内容について掲載します。

式辞

 今日の晴れの日を待ち望んでいたかのように笹目川沿いの桜の樹々が、満開の花びらを揺らしております。この春の佳き日に、令和2年度、さいたま市立浦和南高等学校 第58回入学式を挙行できますことは、本校にとりまして大きな喜びでございます。ただ今、入学を許可いたしました321名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。教職員、在校生一同、皆さんを心から歓迎いたします。

 今年度はこのような形で321名の新入生の皆さんをお迎えしなければならなくなり、極めて残念なことですが、何卒御理解のほどお願い申し上げます。本来であれば、新入生の皆さん、御家族、教職員や在校生が共に集い、入学式を盛大に開催するところですが、新型コロナウイルスによる感染拡大防止を最優先することにより、新入生と教職員だけの入学式とさせていただきました。このことは誠に残念なことですが、何よりもこの世界中に広がった極めて深刻な問題が1日も早く終息することを願っております。 

 本校は、昭和38年に開校して以来、今年で58年目を迎えます。地域の大きな期待を担いながら、19,513名の卒業生を世に送り出し、政治や経済、教育、そしてスポーツ界など社会の様々な分野に、多くの人材を輩出してまいりました。まさに、浦和の地域に愛され、地域とともに歩んできた伝統校であります。本校は、進学重視型単位制高等学校として、平成29年度からは55分授業を導入して授業時間の確保に努めるとともに、昨年度からは、保護者代表、地域住民代表、学識経験者、学校関係者などから構成される学校運営協議会を設置したさいたま市内の高等学校では初めてのコミュニティ・スクールとなっております。 

 本校には、「南高生の誇り十箇条」という素晴らしい座右の銘があります。

一、我らは良いことと悪いことが見分けられる

二、我らは勇気がある

三、我らは頑張りがきく

四、我らは体を大切にする

五、我らは時間の利用ができる

六、我らは思いやりの心を持つ

七、我らは礼儀を身につける

八、我らは責任を重んずる

九、我らは他人とのつきあいがなめらかである

十、我らは日本を忘れない 

 新入生の皆さんをお迎えるに当たり、私からお祝いの気持ちを込めて、3つのことをお話しいたします。

 第1は、皆さんは、「南高生の誇り十箇条」を座右の銘として、「文武自考」に取り組んでください。「文武」、つまり学習と部活動など全ての教育活動において、「自考」、つまり自ら考え、習得した知識を活用し、問題や課題を掘り起こし、それを解決する方法を考え、自分なりの解決策を見出すトレーニングをしてください。皆さんは、臨時休業となり、3日に1日程度の分散登校となります。今までのライフスタイルとは全く異なるスタートです。入学早々から指示を待つのではなく、自ら取り組んでください。まさに、部活動などで培ってきたセルフコントロールを各自が発揮する時です。日本も、世界も、新型コロナウイルスの感染拡大防止へ取組という課題に立ち向かっています。「正解」のない課題に立ち向かっています。「正解」は一つではないでしょう。皆さんの今までの勉強の多くは、一つの答えのある問題を解くことでした。しかし、何が問題か分からない場合もあれば、問題が分かったとしても誰も答えを知らないという状況に遭遇します。21世紀を生き抜く皆さんは、この「解」のない課題に立ち向かう能力を身に付けてください。

 第2は、南高生は仲間である、チームメイトであるという意識を持ってください。今年度、浦和南高校に在学する3年生から1年生の961人は、特に絆の深い永遠の「仲間」、チームメイトです。2年前の平成30年6月に民法が改正され、2年後の令和4年4月1日の時点で,18歳以上20歳未満の者は、その日に成年になります。新入生の皆さんも誕生日がくれば成人となるので、2年後の令和4年度に一斉に成人となる絆の深い「仲間」です。

 第3は、自分の世界を広げることです。現在の脳科学では、15歳から18歳は、好奇心や学びたい気持ち、学習の習慣をつけるためにはとても大事な年齢だといわれています。この時期に学び続ける習慣を身につければ、自転車と同じように一生この習慣は続けることができます。皆さんの中には本校に入学して、これまでより生活圏が広がると思います。また、電車通学という新しい体験をする人もいるでしょう。物理的な世界が広がるのをきっかけに、ぜひ想像力の世界を広げてください。皆さんが本校で多くの教科・科目を学習したり、新たな友だちを得たりすることは、皆さんが想像力を広げる上で大いに助けになると思います。例えば、今自分が取った一つの行動がその先に周囲にどのような影響を及ぼすかを想像してみる。例えば、新型コロナウイルスの感染者がいない県で、通常の学習活動や部活動に取り組んでいる高校生の頑張りを想像してみる。あるいはアフリカで13歳の女の子が、毎日片道2時間の道のりを、水くみのために往復している姿を思い描いてみる。自分の価値観とは異なる考え方がどうやって成り立っているのか、積極的に知る努力をする。想像力を広げていくことで、これから自分の果たすべき役割や、自分が信じることのできる価値を新たに見出すことができるのではないでしょうか。

 世界が新型コロナウイルスに震えています。小説『ドン・キホーテ』の作者であるスペインの作家ミゲル・デ・セルバンテス(Miguel de Saavedra1547〜1616)の言葉を紹介します。「どんな困難な状況にあっても、解決策は必ずある。救いのない運命というものはない。災難に合わせて、どこか一方の扉を開けて、救いの道を残している。」我々は一人では生きられません。我々は同じ地球に住むさまざまな人たちの日々の営みに注意を払わねばなりません。誰かと一緒に暮らしています。その人は、まさに隣りにいる人、あるいは同じ地球の遠く離れたところいる人かもしれません。「自分さえよければ」「われわれさえ良ければ」から脱却せねばなりません。学びを通して人間として成長してもらいたいと思います。

 御参列できなかった保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。皆さんから高校に入学した喜びと決意を直接保護者の皆様に伝えてください。教育は学校、家庭、地域が一体となってお子様一人一人を育むことが大切でございます。私達教職員は、お子様が、自らの生きる道を、自らが切り開いていけるよう、全力を尽くして参りますが、お子様の健全な成長を望み、豊かな個性を育てていくためには、学校、家庭、地域がそれぞれの役割を果たしながらも、相互に補完し合い、連携を密にしていくことが重要でござます。そのためにも、是非とも本校の教育方針を御理解いただき、御支援御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

 結びに、新入生の皆さんの高校生活が充実したものとなることを祈念いたしまして、式辞といたします。

  令和2年4月8日 さいたま市立浦和南高等学校長 上原 一孝   (校長)

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