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2021年05月25日

【校長ブログ】リピートの大切さ

 4月23日から授業観察を始めました。今日まで15人の先生の授業を見ています。コロナ禍が続く中、私がよく使うフレーズ「できない理由を探さない」を何度も自分に言い聞かせているうちに、5月も終わろうとしています。

 私は、南高生の皆さんの学ぶ姿勢にも真摯な何かを感じます。知識、知というものに対する態度。それはどういうことだろう、それはなぜだろう、何か面白いところがないだろうか、と前向きに学びに臨んでいる姿勢。仲間との学び合い、教え合いを楽しんでいる姿勢。とてもよいです。「何がわからないのか」とわかるのは、学習が進んだ証拠です。

 コロナ禍で変わったことは、不要不急の外出の自粛。そのため、本を読んだり、YouTube、映画を見る機会が増えました。本を読む中で、再読した本もあります。そのうちの一つが、岩崎夏海の『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(ダイヤモンド社 2009年)です。今から12年前のベストセラーです。前田敦子主演で映画化もされました。ピーター・ドラッカー(1909〜2005)というのは経営論、企業の組織マネジメントの大家であり、ビジネスパーソン必読の研究者です。主人公の川島みなみは、とある理由があって、野球部のマネージャーになります。そして、マネージャーという言葉を知ってはいるけれど、そもそもマネージャーって何だろうと考えます。彼女が偉いのは、自分が何もわかっていないことをきちんと自覚したことです。自分が知らないということを知っている。謙虚であること。そこから探究が始まります。

 また「そもそもマネージャーとは何か」という問いの形は、本質を問う問いです。これは大切です。私たちは、日常、これは何となくこういうことだろうと漠然と、曖昧に考えて生活してしまいがちであり、気をつけないと惰性に流されたり、意味を見失ったりすることがあります。そのときに「そもそも…とは何か」という問いは効果的です。組織のことであれ、一人の人間のことであれ、機械のようにコントロールするのではなく、そのありのままの現実を冷静に認識し、どう変えていくかを考えます。対話を通して進めます。他者との対話、自分自身との対話です。

 現実はよいことばかりではありません。うまくいくこともいかないこともある、どの組織も個人もそうしたものです。しかし、それらを全部引っくるめて、組織を、自分をマネジメントする。多様な現実、思いもよらぬ偶然もうまく受け止め、扱い、目的を達成するために何とかする。最後に、一つ付け加えます。みなみは、何度か泣くのですが、印象的な涙が一箇所あります。それはマネージャーに必要な資質の話です。ドラッカーは、マネージャーになくてはならぬ、最も根本的な資質があると言います。それは才能ではない、真摯であることだ、と。そこで彼女がなぜか泣くのです。スキルではなく、真摯であること。誠実、ひたむき。真心を持って向かい合うこと。みなみは、その人にどんな弱み、どんなクセがあっても、また、すぐには理解してもらえなくても、真摯に向き合います。自分自身に対しても真摯です。単に肯定するとか否定するとかではなく、他者にも自分にも真摯に向き合うのです。私は再読して、改めて感動しました。

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